霊感刑事の激闘！香港映画『トランサー霊幻警察』

『トランサー霊幻警察』は、香港映画ならではのエネルギッシュなアクションと超常現象を融合させた、異色のエンターテインメント作品です。ニコラス・ツェーとスティーブン・フォンという香港を代表する二大スターの共演（サム・リーも少し出ています！）で、観る者を魅了します。霊能力を持つ刑事が幽霊と戦うという斬新な設定は、『幽遊白書』や『BLEACH』のような日本の人気漫画を彷彿とさせます。

香港映画『トランサー霊幻警察』
- あらすじ
作品のポイント・魅力
感想
おわりに
- 参考リンク

香港映画『トランサー霊幻警察』

【公開年】2002年

【配給】ゴールデン・ハーベスト

【キャスト】
ニコラス・ツェー
スティーヴン・フォン
サム・リー
アレックス・フォン
レイン・リー
ダニエル・グレアム
ロー・カーイン

【スタッフ】
監督
ウィルソン・イップ
脚本
ヴィンセント・コク
ウィルソン・イップ
セット・カムイェン

あらすじ

悪霊によって不可解な事件が頻発している香港。強い霊感を持つ刑事ヤウは、香港警察の特殊部門”2002”に配属されている。彼の相棒はかつてのパートナーであるサムの霊。サムはかつてヤウのミスによって殉職し死後もヤウを支えていたが、輪廻転生によって人間に生まれ変わり、ついにヤウのもとを去ってしまう。やがて新しい相棒のフォンが現れるが、彼もまた強い霊感をもっていて――。(C) 2001 GH PICTURES (CHINA) LIMITED.All Rights Reserved.

引用元：Amazon

作品のポイント・魅力

霊能力×警察アクションの新境地

本作の最大の魅力は、霊能力を持つ刑事が幽霊と戦うという斬新な設定です。多発する謎の怪事件に対し、香港警察が特殊部隊"2002"を結成。霊感の強い刑事ヤウ（ニコラス・ツェー）が専属として任務を遂行します。この設定により、通常の警察ドラマとは一線を画す、超常現象とアクションが融合した独特の世界観が展開されます。

スター共演による魅力的なキャラクター

主演のニコラス・ツェーは、クールなヒーロー像を体現し、その圧倒的な存在感で観客を引き付けます。対照的に、スティーブン・フォンは愛らしいドジっ子キャラクターを演じ、コミカルな要素を加えています。この対照的な二人の共演が、作品に奥行きと魅力を与えています。

斬新なアクションシーン

本作のアクションシーンは、香港映画ならではの迫力と創造性に富んでいます。特に、プールでのワイヤーアクションは斬新で印象的です。水中と空中を行き来する独特の動きは、観客に新鮮な驚きを与えるでしょう。

感想

『トランサー霊幻警察』は、香港映画ならではの勢いと創造性に満ちた作品です。霊能力を持つ刑事が幽霊と戦うという設定は、一見突飛に思えますが、実際に観てみると不思議と納得してしまいます。これは、香港映画特有の「何でもあり」の世界観が上手く機能しているからでしょう。

ニコラス・ツェーの演技は本当に素晴らしいです。クールでカリスマ性のあるヒーロー像を完璧に体現しており、どのシーンを切り取っても絵になる存在感があります。対照的に、スティーブン・フォンのドジっ子キャラクターは、作品に適度な笑いと温かみを加えています。この二人の絶妙な掛け合いが、作品の魅力を一層引き立てています。

アクションシーンも見どころの一つです。特にプールでのワイヤーアクションは、水中と空中を自在に行き来する斬新な演出で、観客を驚かせます。こういった創意工夫が、香港映画の魅力を存分に引き出しています。

確かに、ストーリーの展開や設定には多少の荒さも感じられますが、それも含めて香港映画の魅力だと言えるでしょう。むしろ、その「雑さ」が作品に独特の味わいを与えているようにも感じます。